木曽駒ケ岳(日帰り)ルートガイド
往復で3時間弱とコースタイムも短く雪山登山の入門にはもってこいの木曽駒ケ岳。ロープウェイを降りた瞬間から千畳敷カールの大絶景が広がり圧倒され、そしてその景色の中を進んでいく。
千畳敷駅付近ではアイゼンやピッケルの使い方、ワカンでのラッセルの練習なども出来る。山岳会が雪山講習として雪山でのテント設営や滑落停止など訓練している風景も何度か見かけているので、やはり練習と景色を楽しむには最適なのかもしれない。ただし、注意したいのは千畳敷カールは雪崩の巣だということ。雪崩に巻き込まれた際のアクションや装備などを予備知識をしっかりと念頭にいれておこう。また帰りのロープウェイの時間に注意しよう。夏季と違い大混雑はしないものの本数も少なく最終時刻も早い。それからバスやロープウェイで急に高度が上がるため、高山病にならないようしっかり呼吸をして景色を楽しみながらゆっくり登ろう。
基本情報
山域 | 山 | 標高 | ルート | 登山日 |
中央アルプス | 木曽駒ケ岳 | 2956m | 乗越浄土⇒山頂 | 2月11日 |
危険度 | 体力 | 展望 | レベル | 時間 |
☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | 中級 | 3時間20分 |
駐車場 | 最寄IC | 最寄駅 | 近隣の温泉 |
菅の台バスセンター | 中央道 駒ヶ根 | JR飯田線 駒ヶ根 | こぶしの湯 |
駐車場
駐車場代600円でトイレ完備。かなりの台数が停められます。
冬は停められないことはないと思います。
ルート(コースタイム)
菅の台バスセンター出発(9:15)→千畳敷駅到着(10:15)→出発(10:45)→乗越浄土(11:45)→中岳(12:15)→山頂(12:45)→昼食→出発(13:30)→乗越浄土(14:00)→千畳敷駅(14:20)→ロープウェイ出発(14:35)→しらび平駅からバス(14:50)→菅の台バスセンター(15:30)
レポート
ルートガイドの前に・・・。
脅すわけではないですが、雪崩の巣と言われる木曽駒ケ岳の千畳敷カールで実際に雪崩が発生した直後の映像がYoutubeにアップされていたのでご覧ください。冬山のリスクが常に心にあると行動も変わると思います。そして、雪崩に巻き込まれた際の知識もしっかりと身につけておきましょう。
雪崩に関する詳しい情報は、日本雪崩ネットワークのサイトをご参照ください。
雪崩発生情報や雪崩に関する基礎知識など様々な情報が日本で最も詳しく記載されていると思います。
恐ろしいですね・・・。
Youtubeには他にも雪崩に実際に流されている人が流され埋もれながら撮った動画なんかもありました(汗
管の台バスセンターです。始発くらいの時間に合わせてきたのですが、駐車場は3分の1くらい埋まってました。
バス3台分くらいは待ってます。
きっぷ売り場はしまっています。
冬季の平日は窓口が休みらしい。祝日だったのですが・・・閉まってました。
バス停の横では猿も待ちぼうけです。
始発の一発目が出発してから一時間遅れくらいで乗ることが出来ました。
バスに乗り、行きのバス賃だけバスで清算し、ロープウェイ乗り場でロープウェイ往復とバスの帰り分を買いました。
遠くの南アルプスを眺めつつロープウェイに揺られていたら、あっと言う間に千畳敷駅に到着です。
しっかりと登山届けを記入します。遭対協の方に装備チェックをされることもあります。
今年はありませんでしたが、参考までに以前は設置されていた雪崩発生ポイントのマップです。
さ、いよいよアイゼンを履いて出発です!!
この光の中に飛び込めば外は一面の銀世界!
外から見るとこんな感じになってます。シェルター。
うおおおお!白銀の千畳敷カール!!
小さな教会が・・・アーメン。
建物の裏手側が冬の出入り口。ここからの眺めもワクワクさせます。
ここが入り口です。わかりやすくなってますね。
ガンガン直登して行きます。登る人が非常に多いので基本的にトレースがありますが雪崩ポイントに行かないように注意しましょう。
うわぁーー・・・いい景色だなぁ・・・
清々しい空気に胸がスッとします。
振り返ると南アルプスが良く見えます。
左手には宝剣岳です。非常に危険なのでアイゼンワークや雪山に十分に慣れるまでは絶対に行ってはいけません。
死亡事故が数多く発生しています。
キツイ急登を超えて乗越浄土に到着です。「のっこしじょうど」と読みます。
振り返ると富士山がよく見えます。
宝剣山荘と天狗荘です。埋まっちゃってますね。
宝剣山荘の裏です。厳冬の山の岩壁は荘厳です。
今回、トレースがなかったのでここへ来る人はいませんでしたが是非、見て頂きたい風景です。
エビの尻尾スポットでもあります。
宝剣山荘とエックス型エビの尻尾(笑
薄っすらとロープが見えるので大きくコースを外すことはないかもしれませんね。
さ、中岳へ登ります。
御嶽山が綺麗です。今年は雪が少ないです。
あちこちで地面に氷のブツブツが浮き出ていました。ゾワゾワする・・・(汗
中岳到着ー。
すぐに緩やかに下っていきます。木曽駒頂上山荘が見えます。
またすぐに登ります。
ここを登りきれば木曽駒山頂!!一歩一歩、しっかりと進みます。
ドオオオオォン!!
とうちゃーーーーっく!!
木曽駒ヶ嶽神社の凍てつく社殿です。
視界は360度、広く遠くまで見渡せます。
わかりやすすぎる雪庇
ふじさーん。
すごいなぁ。この荒々しい感じが神秘的で良い。
さあ、帰ろう。
一気に乗越浄土。もうだいぶ日も落ちてきました。
あとはカールを下って終わりです。
今回は中岳から宝剣山荘の下りや千畳敷駅付近で滑落停止の訓練をして帰りました。
またこの澄んだ空気をいっぱい吸いにきます。さらば!KISOKOMA!
ルートのご質問などは、お気軽にどうぞ。