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2015-09-21

白砂と岩の巨塔を満喫 『鳳凰三山』

鳳凰三山(1泊2日テント泊)ルートガイド

『地蔵岳』『観音岳』『薬師岳』からなる鳳凰三山。
きっと山の本などを見ていてピラミッドのように積み上げられた白い岩の巨塔にインパクトを受け、いつかは登ってみたいと憧れている人も多いことでしょう。
白い岩のオベリスクが特徴的な地蔵岳だけならば頑張れば日帰りは可能ですが、三山の縦走路は展望も良く南アルプスだからこそ富士山まで楽しみながら楽に歩けるので三山とも巡ることをオススメします。
スタート地点のオススメは青木鉱泉で、青木鉱泉から南精進ヶ滝、白糸ノ滝、五色ヶ滝を見ながら登るコースがオススメです。様々な山に滝はありますが、個人的にはなかなか見ごたえのある滝だと思います。
コースとしては危険箇所はほとんどありませんし、迷わないようにかなり細かくテープなどの目印が施されています。
帰りは中道から下りますが、見所は御座石しかなく・・・黙々と下るのみです。中道から青木鉱泉までは一般道を歩きますが、以前あったショートカットコースが現在(2015年8月時点)では使えませんでしたので古い情報の参考タイムには気をつけてください。中道登山道入り口から青木鉱泉まで40分程かかるかと思います。体力的にはテント泊だと地味に足にきますが、鳳凰小屋で荷物を下ろして地蔵岳へ行けるので小屋までが頑張りどころです。

基本情報

山域標高ルート登山日
南アルプス鳳凰三山2841m青木鉱泉⇒ドンドコ沢⇒中道⇒青木鉱泉8月14日

危険度体力展望レベル時間(1日目)時間(2日目)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆中級9時間30分7時間30分

駐車場最寄IC最寄駅近隣の温泉
青木鉱泉中央道 長坂中央本線 韮崎青木鉱泉

駐車場


駐車場代は、1日750円。夜間に到着して係りの人に会わずに出発した場合はワイパーに紙が挟まれているので、それを持って青木鉱泉に支払いに行く。台数としては100台は停められるのでそれなりに余裕があります。
トイレは完備で紙もありますし、手を洗うこともできます。よくある100円の利用料を入れる形式です。
非常に恵まれた環境ですが、一点問題が・・・。
ここへ来るまでの道がなかなかの悪路です。車高の低い車はガリガリしないように要注意です。

ルート(コースタイム)

1日目: 青木鉱泉(6:15)-南精進ヶ滝(8:00)-白糸ノ滝(10:00)-五色ヶ滝(11:00)-鳳凰小屋(12:30) テント設営・昼食・休憩(16:00発)-地蔵岳(17:00)-休憩(18:00発)-テント(18:40)-就寝
2日目: 起床(4:30)-朝食・撤収(5:30発)-鳳凰小屋分岐点(6:30)-観音岳(7:15)-薬師岳(8:00)-御座石(9:30)-林道横断地点(11:45)-中道入り口(12:30)-青木鉱泉(13:00)

レポート

いつも早く着いて仮眠をしてから登るのですが、立ち寄った深夜の諏訪ICです。
『恋人の聖地』というモニュメントから見える夜景がとても綺麗です。
真っ暗な中、悪路を越えて青木鉱泉駐車場で仮眠。早起きして出発です。
JRのバスが来てるんですね。
ドンドコ沢から登ります。スタートから看板がしっかりありますが、道中の案内板やテープもしっかりしています。
青木鉱泉の前を通ります。温泉もあるので帰りに立ち寄るといいかも。
本当に迷わないように配慮がありがたいです。スタート地点こそ困ること多いからね。
なんか、こう規則的なモノって神秘的だね。この石沿いに歩きます。
縮尺がわからないから伝わらないけど、この石だって巨大です。
かわいい花。 『レンゲショウマ』
そう、ここは花の名山でもあるのです。
山を流れる水の音が聴こえて来る。
ここから南精進ヶ滝を経由するかそのまま登るかに別れる。見たほうが良いよ!!
南精進ヶ滝!山へ行くと色んな滝を見るけど、この滝は凄かった!
写真では伝わらない。
あと、ここまでの道がちょっとアドベンチャーで面白い。
大きな木に出会う。
やっぱり写真じゃ大きさも、その存在感も伝わらないな。
ふと見上げたときの、この世界が好きだなー。
鳳凰の滝への分岐点。この先も急な坂が続きます。
鳳凰の滝、白糸ノ滝、五色ヶ滝もとても見ごたえがありますが今回はパスしてドンドン登ります。
やっと、平坦な沢に出ました。
もちろん、ここもしっかりと印がつけてあり、誤って入りそうなところは大きくバッテンがついてます。
『タカネビランジ』 南アルプスにしか咲かないという高嶺の花。
鳳凰小屋にとうちゃーく!お茶、コカコーラやビールや色々な飲み物が売っています。
飲み物はこの水場でキンキンに冷やされてます。コーラ飲んだけどおいしかたなー!
水はこの水を自由に使えます。流石は南アルプスの天然水。
めちゃくちゃ美味しいです。
このテーブルでお昼休憩。
テント場は石の持ち込み禁止で綺麗に平らに整地されています。
石は使えないのでペグ打ちは槌を貸してもらえます。
小屋の方の話しだとテント場は土日だと3時くらいにはいっぱいになると言っていました。
先ほどの水場の横から観音岳や地蔵岳へ行けます。
テントを張りゆっくりと仮眠してから地蔵岳を目指します。
小屋を出てすぐの谷間から覗く空の美しいこと。
小屋から地蔵岳の距離は短く、すぐにここまでこれちゃいます。
この白砂は海辺の砂浜みたいに足をとられるので大変。
ついたー。
ここは賽の河原。
この地蔵を持ち帰ると子宝に恵まれるそうだ。そして子宝に恵まれたらまた新しい地蔵を持ってこなければならない。以前はずらーーっと地蔵が並んでいて、もっと多かったような。
きっと、ガイドブックなどで見て誰しも憧れるオベリスク!!
自然って凄いな。
夕食は山頂でとることにしていたので、夕暮れの綺麗な空を眺めながらのんびりと食べます。
今日が終わっていくなぁ・・・。という感じがする。
帰り道にはホシガラスさん。
レンズ雲。これが現れるのは強風の知らせと言う。
静かな夜がやってくる。
そして、静かな朝がやってくる。
持参したトマトなどで、インスタントじゃない朝ごはん。美味いんだなー。
しっかりと腹ごしらえした後は、木々の隙間から漏れる朝日を頼りに観音だけを目指します。
地蔵岳、観音岳、鳳凰小屋との分岐点。
ここからは稜線歩き。あ、写真横向きだ。まいっか(笑
一時間ほど歩いて、観音岳!富士山がよく見える。
そして三山の中で一番高く、大パノラマ。
地蔵岳も良く見える。
彼方には富士山と薬師岳。
稜線をのんびりと歩くとすぐに薬師に到着してしまう。名残惜しいくらい。
薬師岳に到着!ここからひたすら中道を下山します。
稜線もっと歩きたかったーー!
中道にこの『御座石』以外の見所はありません(笑
すげーデカイ。
だいぶ降りてきた。この少し霞のかかった世界が結構すきだな。
わかる人いませんか?(笑
ここから更にジグザグと30分は降りて、ようやく中道の登山口に出ます。
注意点として、中道登山口からは公道を歩きますが、川を渡る近道が2015年8月時点では増水により通れなくなっていたので迂回することになります。
そうすると青木鉱泉まで40分くらいはかかります。
みどころ満載で楽しい旅でした。
また来るよ。
ルートのご質問などは、お気軽にどうぞ。

 
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